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日本性感染症学会第32回学術大会

長挨拶

日本性感染症学会 第32回学術大会開催にあたって

 日本性感染症学会は、1988年12月4日、性感染症の研究や社会的啓蒙の充実、および治療学や予防対策の発展により、性感染症流行に歯止めをかけることを願って、設立され、会員数1,600余名を擁し、わが国における性感染症に対する総合的な学術団体として、一層の社会的貢献を果たしていく責務を負っております。また、多くの会員の先生方のご努力により本学会は、継続され、2019年には第32回を迎えることになります。

 さてこの度、日本性感染症学会 第32回学術大会は、京都府立医科大学医学部看護学科医学講座産婦人科の岩破一博が会長を拝命し、2019年11月30日(土)、12月1日(日)に交通の便の良いJR京都駅前にあるメルパルク京都にて開催させていただくこととなり、身に余る栄誉なことと感謝しております。一方、伝統のある本学会の会長を務めることの責任の重さに身が引き締まる思いを実感しながら鋭意準備を進めております。

 第32回学術大会は、私の出身教室である京都府立医科大学大学院女性生涯医科学教授 北脇 城教授ならびに教室同窓会鴨和会の先生方の多大なるご協力を得て準備を進めております。北脇 城教授ならびに同門の先生方にはこの場を借りてお礼を申し上げます。  日本性感染症学会学術大会は、2009年 12月12日13日に 日本性感染症学会第22回 学術大会を保田仁介先生(松下記念病院)が京都市で開催されておられますので、学術大会の京都市での開催は今回の第32回学術大会で10年ぶり、2回目となります。

 テーマを「性の健康教育と性感染症予防啓発とのコラボレーション【collaboration】」とさせて頂きました。異なる分野の会員の先生方や団体を越えてコラボレーションすることで新しい発想を生み出すことができるように企画させて頂きました。

 京都で性健康教育が始められたのは、古く、産婦人科医の松本文絵先生と京都産婦人科医会のコラボレーションにより、京都産婦人科医会の先生方により発展しています。松本文恵先生は、1988年幸福な性を1992年豊かな性の2冊の本を出版しておられます。

第32回学術大会では、性の健康教育として、2つのシンポジウム①「小学生から中高年の性教育について」、②「今の子どもたちの性行動に即した性感染症の伝え方~多職種で考えるリアルな性の健康教育とは~」を企画させて頂きました。また、性感染症予防啓発では、原因微生物を研究し薬剤感受性のモニター、診断法の改良、標準的治療法の確立と普及、若者に対する感染予防教育などを総合的に推し進める必要があります。そこで卒後・生涯学習プログラムのシンポジウムとして「今更、聞けない性感染症」としてスペシャリストの先生方にご講演いただきます。また、日本エイズ学会とのJoint SymposiumやICD講習会も予定しています。

 学術集会では、多くの会員の先生方にご参加いただき、一般演題発表と活発な討論をしていただき、我々は、特別講演、教育講演、シンポジウムなどを企画させていただきますので、得られた知識を持って帰って頂き、明日からの臨床に役立てていただきたいと思います。懇親会では、京都らしい企画を練っておりますので、多くの会員の先生方皆様の親睦がはかれると確信しております。

 ポスターに書かれていますのは、書の達人にして美のカリスマである「寛永の三筆」本阿弥光悦と、謎の天才絵師・琳派の始祖の俵屋宗達による、日本美術史上の記念碑的コラボ作品、鶴下絵三十六歌仙和歌巻です。琳派の黎明期に創出された一大共同作品で、「コラボレーション」という語が無かった時代のものですが、今日そのように表現されることが多くなっています。原本では13メートルにおよぶ長さの中で、俵屋宗達が群鶴の飛び立って舞い、岸辺へもどって羽を休めるまでの長い飛翔を描いた下絵の上に、日本の優れた古典として知られる三十六歌仙の和歌が、本阿弥光悦による太細を強調したダイナミックな書で書かれています。当日、会場にこの絵巻物のミニチュア版を掲示させていただきます。

 末筆となりましたが、先生方ならびにご協力いただきました企業の方々の益々のご発展を心よりお祈り申し上げますと同時に、スタッフ一同、先生方を「そうだ 京都、行こう。」でおなじみの紅葉の素晴らしい時期の京都でお待ちいたしております。

日本性感染症学会第32回学術大会
会長 岩破一博

(京都府立医科大学医学部看護学科医学講座産婦人科学教授)