第42回Microwave Surgery研究会 開催のご挨拶

別府 透 この度、第42回Microwave Surgery研究会の会長を拝命いたしました。歴史と伝統のある本会を担当させていただき大変名誉に感じております。

 今回は「マイクロ波アブレーションを究める」をメインテーマとしました。肝腫瘍に対するマイクロ波凝固・焼灼療法は田伏克惇先生により日本で開発され、クーリングデバイスの登場により世界中に広まり、今や第一選択のアブレーション治療となっています。その他、婦人科、呼吸器、泌尿器疾患などにも広く応用されています。一方、マイクロ波による手術デバイスは、谷徹先生を中心に日本で実用化され、広がりをみせています。そのような背景を踏まえて、今回の主題は「大腸癌肝転移のマイクロ波アブレーション」と「マイクロ波デバイスの手術への応用」としました。

 第1回目の本会は、1983年の1月29日に和歌山医科大学の勝見正治教授を会長として開催されました。奇しくも私の熊本大学卒業の年であり、誕生日にあたります。当時の熊本大学第二外科(現、熊本大学消化器外科)に入局した当初から肝臓外科医を目指していたため、肝細胞癌に対するマイクロ波凝固療法(MCT)とは早めに出合いました。その後、腹腔鏡下MCT、腹腔鏡肝切除時のprecoagulation、大腸癌肝転移に対するMCTの併用による肝切除の適応拡大、などを継続して行ってきました。その後、呼称はマイクロ波アブレーション(MWA)が一般的になりましたが、私の肝癌治療医としての軌跡はこの研究会とともにあったと感じています。さらに第35回の本会は、熊本大学消化器外科の馬場秀夫教授のもと、熊本市で開催されています。

 今回は山鹿市での現地開催を目指しています。日中は研究会で積極的にdiscussionしていただき、夜は山鹿の美食、美酒、美湯をお楽しみください。辛党の方には菊鹿ワイナリーのワイン、千代の園酒造の日本酒がお勧めです。甘党の方には、山鹿は西日本一の栗の産地であり、9月は「山鹿和栗フェア」が開催中です。
現地でお会いできることを心から楽しみにしています。

第42回Microwave Surgery研究会
会長 別府 透
山鹿市民医療センター 事業管理者