このたび、日本地域看護学会第30回学術集会を2027年7月31日および8月1日の両日に枚方市総合文化芸術センターおよび関西医科大学で開催させていただくこととなりました。本学会が発足した1997年から30年目の節目にあたる年に、大阪で本学会を開催させていただけることを大変光栄に思い、企画委員、事務局が一丸となって、鋭意準備を進めております。
本学会のテーマは「声なき声を聴き、未来をともに描く地域看護」としました。地域看護の対象者は自身のニーズを周囲や支援者に発信される方ばかりではないため、支援者が対象者や家族のニーズをくみ取り、住み慣れた場所で少しでも長く暮らしていくための様々な支援を行なっています。なかでも近年は地域格差、健康格差やその背景にある教育や所得の格差が顕在化し、同じ地域で暮らす人々の中でも分断が生まれやすい状況にあります。かつ、地域活動への担い手不足や、都市化や高齢化による地域コミュニティや近隣住民との関係の希薄化により、「声なき声」はより一層届きにくい現状にあります。
こうした中、本学会では地域における様々な場面において、声なき声を発する対象者を見出し、信頼関係を構築し、未来をともに考えるための個別支援技術の向上を目指したプログラムを検討しました。内容としては、当事者の声を踏まえた支援のあり方、家族のとらえ方、多機関連携、地域特性に応じた支援、健康危機発生時の支援、そして個別支援を地域住民と協働し、いかに地域に展開していくかといったテーマを中心に構成しています。また、こうした個別支援技術をエビデンスに発展させるための研究セミナーも企画しております。
会場のある枚方市は大阪府と京都府のちょうど中間に位置しており、京都や大阪市内へもアクセス良好です。夏休み期間中の開催となりますので、お子さまを同伴して参加できるよう、会場内に託児室を設置しました。暑い時期ではありますが、ぜひ大阪を拠点に関西の各地を巡ってお楽しみいただければと思います。
本学術集会が皆様の交流の場となり、英気を養える場となれば幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
日本地域看護学会第30回学術集会
学術集会長 大川 聡子(関西医科大学)

