ご挨拶


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この度、第33回Microwave Surgery研究会を2014年9月12日(金)、13日(土)の2日間、大阪府のたかつき京都ホテルにて開催させていただく予定です。

マイクロ波は高周波凝よりはるかに高い周波数をもち、生体組織に集束照射すると、組織内水分子の摩擦熱により誘電熱エネルギーが発生します。マイクロ波凝固はこの熱エネルギーにより発生する100℃前後の熱を利用して組織を凝固壊死させます。開発当初は当研究会の田伏理事長がその高い止血機能に注目して肝切除に応用しました。無阻血下に必要以上に周囲正常組織を傷害することなく最大限の肝機能温存が可能であり、かつ、高い根治性も担保された手法として画期的な効果を上げました。同様に腎部分切除に応用されましたが、種々の固形癌に対する局所治療についても後発のラジオ波とともに焼灼療法の先鞭となってきました。

マイクロ波凝固療法は比較的安価であるにもかかわらず、止血凝固能が高いため、手術や経皮的使用のみならず、消化器内視鏡や腹腔鏡、胸腔鏡、膀胱鏡下にも広く用いられています。さらに、呼吸器科領域でも、高濃度酸素環境下でも発火の危険性が低いこと、焼灼による組織の炭化がなく煤煙発生がないことから、気管支鏡下で安全に使用されています。

平成24年4月1日より、『マイクロ波子宮内膜アブレーション(MEA;Microwave Endometrial Ablation)』が健康保険適応となりました。これはマイクロ波凝固装置を用いて子宮内膜を基底層まで焼灼・凝固することでその機能を喪失させ、経血量の減量を図る画期的な方法で、子宮筋腫や子宮腺筋症に伴う器質性過多月経に適応があります。この適応患者さんは多く、治療法も簡便で低侵襲であることから、今後さらに婦人科領域を中心に需要が高まると予想されます。このようにマイクロ波治療はわが国のみならず海外からも注目され、今後も新たな適応が展開される可能性があります。

したがって今回のテーマは、「マイクロ波治療の新しい展開」とし、多くの診療科や基礎領域から演題を募集したいと思います。大阪医科大学がある高槻は、新快速で新大阪から12分、京都から13分と比較的交通が便利なところに位置します。秋風の吹き始める爽やかな頃、マイクロ波に携わる多くの先生方のご参加・ご発表をお待ちしております。