Greeting Message -ご挨拶-

ご挨拶

ARO協議会第4回学術集会を2016年8月29日(月)~31日(水)の3日間、大阪府豊中市の千里ライフサイエンスセンターで開催いたします。
国策としてのライフイノベーションの推進によって、臨床研究や新規医療技術の開発を取り巻く環境や規制がめまぐるしく変化しています。アカデミアにおいては橋渡し研究や臨床研究の拠点形成が加速し、数多くのアカデミア主導のシーズ開発が進められ、世界から注目される製品を含む多数の実用化成功例を創出してきました。このようにしてアカデミアにおける研究開発パイプラインが確立され、健康、医療や公衆衛生、関連産業におけるAROの長期的役割が顕性化するなか、昨年には日本人研究者が、難しいといわれる医薬品開発でノーベル医学・生理学賞を受賞するなど、産学連携による新規医療開発に益々、注目と期待が寄せられています。
一般社団法人ARO協議会は、「全国のアカデミアのネットワークを構築し、その連携の推進を図り、より安全かつ有効な医療の実現を通じて国民の健康と公衆衛生の向上に資すること」を目的として2013年に設立され、今年で4年目を迎えました。法人正会員として全国15拠点が参加し、現在、9つのトピックについて連絡会やワーキンググループを通じて様々な活動を行っており、さらに国際協力のプラットフォーム作りやCDISC標準による電子データ申請など会員間共通の課題解決や新事業の推進に努めていきます。
第4回学術集会では、“To the Next Stage”をテーマとして、形成されたAROがさらに高い次元に飛躍するためにいま必要なことを、皆様とともに考えたいと思っております。特別講演では、海外の重要な橋渡し研究、臨床研究組織のリーダーをお招きして、それぞれの国の橋渡し研究の現状と展望、臨床試験ネットワーク活動などについてご講演頂く予定です。また、今回は新しい試みとして、公募によるパネルディスカッションを設け、Next Stageへの課題解決に向け、会員間の有意義な対話、議論の場として頂く予定です。もちろん、毎回、好評の各種専門家連絡会などが企画するセミナーも、さらに充実させる予定です。会員の皆様には、お誘い合わせの上、多数ご参加頂きますようお願い申し上げます。

平成28年2月吉日
大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部 未来医療センター
副センター長・病院教授
名井 陽

名井 陽